水土保全機能に関する研究ニーズ・動向把握のための打ち合わせ、視察
| 報告書番号 | 出張年月 | 国名 | 関連プログラム | 公表年月日 |
|---|---|---|---|---|
| R07-0511 | 2026年02月 - 2026年03月 | フィリピン |
成果の概要
山間部から河川末端に至るまでの流域全体の土地利用および水管理の実態を視察するとともに、国際稲研究所(IRRI)および農業省土壌水管理局(BSWM)において研究ニーズの把握を行った。
サンタクルーズ川流域では、水田は中下流域のみで、上流域では確認されなかった。中流域の水田地区では、水田が洪水被害を受けた事例はなく、田越灌漑で水田間の連結性は高いものの、畦畔高が低く洪水緩和機能は発現しにくいと考えられる。下流域(バイ湖沿岸域)の水田地区の湛水被害は上流からの流出・氾濫ではなく、湖の水位上昇によると考えられた。サンタクルーズ川流域を調査対象流域としての適切性は低い。
視察したため池は、目的は日本のため池と同じ水田灌漑であるが、取水施設や洪水吐の設計・運用が異なっており、そのことが施設維持管理や農業生産、あるいは流域治水に正負の影響を与える可能性がある。
小規模ため池灌漑地区が存在する流域を対象として、流域治水に関する研究を実施することが望ましい。
フィリピン