フィリピンにおけるナマコ中間育成技術開発、B4熱帯水産養殖プロジェクトの最終年度に係るSEAFDEC/AQDとの打ち合わせ、アクラン州立大における情報収集・今後の連携に関する打ち合わせおよびDHAやEPAを生産する微細藻類の需要にかかる現地調査
成果の概要
カウンターパート機関である東南アジア漁業開発センター養殖部局(SEAFDEC/AQD、フィリピン)において、餌料珪藻Naviculaと新規餌料として期待される珪藻Cylindrothecaの大量培養試験、および、これらを用いたハネジナマコ中間育成試験を開始した。また、理事長インセンティブFS調査(微生物・微細藻によるDHA/EPA生産が東南アジアでの養殖産業に及ぼす効果とその課題)にかかる聞き取り調査を実施した。本年が中長期計画最終年であることから、課題の進捗確認および次期中長期プロジェクトに向けた研究課題の設定に関する意見交換を行い、各研究テーマに対する関心や協力体制が確認され、現地の研究資源やニーズも共有された。また、アクラン州立大学を中心とした情報収集と連携強化を目的に、マングローブ養殖池の現地視察や、シンポジウム・ワークショップ等に参加し、地域の生態系保全や持続的水産養殖に関する最新の取り組みや課題を把握した。これらの活動を通じて、今後の共同研究に向けた実務的な基盤が構築された。
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