成果の概要

本FS調査は、ラオスの都市近郊農村における収益性の高い農作物生産体系の課題を明らかにすることを目的とし、主要都市であるビエンチャン市およびサワナケート市周辺の灌漑地区に所在する農家や市場を訪問し、聞き取り調査を実施した。その結果、農村部では深刻な労働力不足により水稲の直播栽培が急速に拡大していること、また乾期に比べ雨期における野菜供給量が著しく減少していることが判明した。さらに、ラオス蔬菜研究センターを訪問した際、野菜栽培向けの種子増産が重要な研究課題であることも確認された。