成果の概要

本プロジェクトは、国際農研が代表機関として実施したSATREPS（地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム）の開発技術である水稲新品種（FyVary32とFyVary85）および水稲施肥法P-dippingの広域普及、ならびに、これら品種・技術の効果検証がなされていない新たな環境や各地の栽培管理条件との相互作用の解明を目的とするものである。本出張では、同プロジェクトの正式開始に向けたJICA詳細策定調査の調査団に技術参与として参加し、活動予定地域での情報収集を行った。さらに、関係機関との協議をもとに、プロジェクトの枠組みを記載したPDM（プロジェクトデザインマトリックス）をはじめとする文書を作成し、相手国機関である農業畜産省、および、マダガスカル側のプロジェクト予算確保に責任をもつ財務経済省それぞれの事務次官とミニッツ（会議議事録）に署名し、正式開始に向けた体制を整備することができた。