フィリピンにおける海藻類の種苗生産にかかる現地調査および研究打ち合わせ
成果の概要
カウンターパート機関である東南アジア漁業開発センター養殖部局(SEAFDEC/AQD、フィリピン)において、海藻を育成する屋内水槽および海洋実験場の水質環境を調査した。温度、塩分およびクロロフィルの各項目に関して経時観測を行ったところ、降雨が続くと屋内水槽におけるかけ流し海水中の塩分は数パーミル程度低下し、クロロフィル量は増加した。養殖場の海面に設置した測器でも同様に、降雨による塩分低下とクロロフィルの増加が観測された。海藻の表面には多数の微細な藻類が付着しており、これらの生物が海藻の生育を阻害したことが考えられた。
フィリピン