マダガスカルにおける家計調査トレーニング 農家の選好および心理会計の測定方法の検討、テスト
成果の概要
質問票の作成と調査員トレーニングを実施し、対象地域において2021-2022年に実施した土壌成分に基づく肥料の期待効果情報の提供実験に関して介入効果の持続性を明らかにするための家計調査の準備を完了した。また、国立農村開発応用研究センター(FOFIFA)に所属するカウンターパート研究員とともにフィールドワークを実施し、同家計調査の対象とする3つの村落の14農家に対して、収入の変化と消費行動の関係に関する予備的な聞き取り調査を実施した。複数の収入源をそれぞれ異なる用途に分けて管理している農家がいるなど、生産、所得、消費の関係を整理する上で重要な知見を得た。フィールドワークでの情報を元に、実証分析に必要な情報や質問方法を検討し、質問票に反映した。また、アンタナナリボ大学放射線研究所(LRI)にて介入実験の効果解析に関する進捗をセミナー形式で発表し、カウンターパート研究者から今後の解析の進め方についての意見を得ることができた。
マダガスカル