水路維持方法と農村電力需要に関する予備調査

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
R04-0129 2022年10月 - 2022年10月 タンザニア

成果の概要

調査対象のローアモシ灌漑組合は、全体を統括するロミア、中間組織のサブロミア、末端組織のブロックの3段階で構成される。水路の維持管理に関しては基本的に、幹線がロミア、2次水路がサブロミア、3次水路はブロックが責任を持つ。組合員農家は、幹線と2次水路に関しては水利費を通じた経費負担のみ行っている。3次水路は、以前は共同で清掃作業を行っていたが、不参加者が増えてきたので水利費に経費を計上して、ブロックが雇用労働で対応するようになってきている。2次水路の暗渠化は、清掃費削減、事故の軽減が期待されるが、生活用水のくみ上げ、農作業時の洗い場確保が必要である。
灌漑水が慢性的に不足している下流地域では、ディーゼルポンプによる井戸灌漑(トウモロコシ、野菜、田植え後水稲の補給灌漑)が行われている。常設のソーラーパネルで稲作水路に水を補給する例も見られた。
農村としては例外的に家庭の電化率は高く、集落から距離のある圃場や水路で発電された再生電力(ソーラーや水力など)の家庭需要はあまり見込めない。

タンザニア

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