成果取り纏めに向けた圃場試験および実験室業務
成果の概要
コロナ感染拡大を受けて、これまでリモートで対応してきたゲノム育種の技術移転が限界に達したことに加え、「不良土壌環境とイネの根系形態との相互作用の解明」の現地試験が十分に実施できていなかったため、これらの業務を進捗させるために現地マダガスカルに出張した。ゲノム育種の根幹を担うDNA抽出については、抽出がうまく行かない原因解明を進め、冷凍庫に保存していた葉身サンプルが停電などにより劣化し、DNAの分解が進んでいたことを突き止めた。現地圃場試験については、土壌のリン欠乏程度の異なる3つの試験サイトを選定し、根系が改良された準同質遺伝子系統群の播種、移植作業を行った。本出張により、プロジェクトの成果取り纏めに向けて業務を推進させることができた。
マダガスカル