小麦イニシアティブ研究理事会等への参加

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
H31-0481 2020年02月 - 2020年02月 モロッコ

成果の概要

2月14及び15日に、モロッコ・ラバトにあるモロッコ国立農業研究所(INRA; Insitutue National de la Recherche Agronomique)本部にて開催された研究理事会に参加した。今回、研究理事会開催地がモロッコとなったのは、本年よりモロッコがInternational Research Initiative for Wheat Improvement(WI)の加盟国となったことによる。今回の研究理事会においては、冒頭、事務局から今年度の予算概要や事務局の体制についての説明が行われた。その後、WIの活動の中核であるExpert Working Group (EWG)について、2019年度の活動報告を基にその活動を評価し2020年度の活動計画と予算配分に大部分の時間を費やし、ほとんどのEWGについては計画及び予算を承認したが、一部については、その内容を精査した上で後ほど決定することとした。また、今年度計画提出にあわせて実施したアンケート調査を基に、今後のWI運営について議論を行った。さらに、WIの内外に対するコミュニケーションのあり方について議論し、事務局移転後、若干低調であった部分を改善しより一層のコミュニケーションを深めることで一致した。
理事会に先立つ13日午前には、モロッコINRAとの合同ワークショップが開催され、モロッコにおける農業、コムギ作の現状、コムギ研究(育種、栽培、加工等)の現状について発表があった。WIからはSB chairが現在のWIの活動の概況を説明し、モロッコ研究者の積極的なWIへの関与を促した。午後には、ラバト郊外約60km南にある MarchouchのINRA及び国際乾燥地農業研究センター(ICARDA)の圃場を訪問し、育種材料及び遺伝資源の栽培状況を視察した。また、15日午後にはICARDAのモロッコセンターを訪問し、モロッコにおけるICARDAの活動全般と、品質、病虫害に関する育種研究及び遺伝資源保全の現状の説明を受けた。

モロッコ

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