成果の概要

東南アジア連絡拠点に関連する業務として、国際連合食糧農業機関アジア太平洋地域事務所、東南アジア漁業開発センター、在タイ日本大使館、JICAタイ事務所等を訪問するとともに、科学技術連絡会、在タイ大学等連絡会等に出席して、情報を収集した。ツマジロクサヨトウのアジアにおける拡散と防除技術開発に関する情報収集を支援した。
高バイオマス資源作物プロジェクトによる出張では、飼料用サトウキビ収量評価試験において、2回目株出し栽培における年2回収穫の2回目の収穫調査を行い、年平均40 t/ha近くの乾物収量を得られる系統を見出した。さらに、フィルターケーキ施用試験の2回目株出し栽培の収穫調査を行った。
次期中期計画における島嶼環境プロジェクト（仮称）形成のための農林水産分野横断型FS調査では、フィジー共和国を訪問し、サトウキビ及び砂糖産業とサトウキビ研究の現状に関して調査した。
農産廃棄物プロジェクトによる出張では、製糖用品種KK3と多用途型サトウキビ品種TPJ04-768の新植栽培の収穫調査の後、収穫残渣のエネルギー利用を想定してこれを持ち去る処理区と、これを土壌表面に残す処理区を設けた。