1.マダガスカル中央高地のファーミングシステムにおける主要作物を用いた圃場栽培試験の収穫作業及び土壌・植物体サンプリング、2.マダガスカル中央高地の水稲栽培圃場の土壌理化学性簡易分析法の開発
成果の概要
1. 昨年12月より開始した圃場栽培試験区において、堆肥の効率的な施用法とスタイロによるファーミングシステム内の養分循環の改善効果を検証するために、土壌・植物体サンプルと土壌水分データを収集した。また、RICE CRP旗艦プロ3の共同研究機関であるCIRADの研究者とともに、多様なマメ科作物の難溶性リン可給化能を解明するための根圏土壌サンプルを採取した。
2. カウンターパート機関であるLRIが蓄積している広域水田データについて、今作期のデータを含めた土壌・圃場情報と収量データの整理を行い、今後の分析項目・手法を確認することで、水稲圃場の土壌理化学性の簡易分析法の開発に向けた情報基盤を整備した。また、導入した実験機材を用いながら共同研究者らと土壌化学分析を行うことで、マダガスカルの水稲圃場における土壌肥沃度の簡易評価手法を開発するための技術移転を行うことができた。
マダガスカル