産業廃液等地域資源を有効活用した、水稲作等における高収益低環境負荷技術の開発(圃場試験の収穫調査)
成果の概要
過去5年以上AWD節水灌漑試験に使用してきた、カントー市内農家水田における、モニタリング継続区画の常時湛水区の一部に、新たな試みとしてメタン生成の基質となる作土中の未分解有機物を浮遊させて減少させるとともに根に有害な硫化水素の発生を抑えて水稲を増収させることを目的に設定した、代かき回数増加試験の収量データを得た。圃場は処理区、対照区共に倒伏が著しく、田面の不均平が目立った。なお、倒伏は田面が低く排水不良なところで激しかった。粗籾収量は、代掻き回数増加区が対照区より5%高かったが、その差は有意で無かった。収穫調査の結果を踏まえ、カウンターパート機関であるカントー大学と、今後の試験について協議した。
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