国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター | JIRCAS

科研費:稲作技術普及と技術選択に関する農家聞き取り調査

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
H27-0434 2015年11月-2015年12月 マダガスカル 農村活性化 2016年5月13日

成果の概要

マダガスカル中央高地の稲作農村を対象に、稲作農家の経営概況調査を実施した。調査対象農家数は41戸で村全体の1割弱をカバーする。平均経営面積は約1haで、ほとんどの農家は天水条件下で自然河川や湧水を水源にして田植えによる年1作の水稲作を主に自家消費を目的に行っている。主要な家畜は、牛、豚、鶏、アヒルであるが、飼養規模は小さく特定の世帯への偏りがある。機械所有もきわめて限られ、平均的な農家は家族労働者2〜3人が伝統的なアンガディ(櫂型鋤)を1本ずつ持って手作業で農作業を行っている。商品作物として重要なのはトウモロコシや豆類(ラッカセイ、バンバラ豆など)で、一部の農家はトマト、玉ねぎ、ジャガイモなども作っている。イネ収量は平均で約2t/haであるが、田植えを行う水田の雨期作は2.8t/ha、水田の乾期作は1.8t/ha、陸稲は1.4t/haまで大きく開きがある。聞き取りの限りでは、稲への化学肥料の投入は皆無であったが、裏作の野菜作へは化学肥料を用いており、その場合は収量が3.3t/haであった(4戸の平均)。

マダガスカル