野菜・果物―地球と人間の健康のための研究と行動の機会

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N4G

 本年は国連の定める国際果実野菜年です。野菜や果物は、栄養・健康上の利点だけでなく、動物性食品と比べて環境負荷が相対的に低いことや、バリューチェーンに関わる人々の生活向上への貢献などからも、昨今のフードシステム変革において注目すべき重要な食品群だと言えます。

 以前は、栄養バランスよりもカロリーを充たすことが重視されていたため、コメや小麦などの主要穀物に比べると野菜や果物に対する研究は限られたものでした。しかし最近では、スマート技術など最先端の技術が野菜や果物にも応用されるようになっています。野菜や果物を、より栄養に優れ入手しやすく無駄なく安全なものにするために、研究による技術開発とその普及が果たす役割は大きいのです。

 一方、開発途上地域に目を向けると、生産や流通などにさまざまな課題を抱えていることがあります。野菜・果物は傷みやすく食品ロスにつながりやすいこと、主食に比べて果物・野菜は割高で、多くの貧しい人々にとっては手の届かないものになっていることなどです。

 本シンポジウムでは、野菜・果物が健康・開発・環境に貢献するための研究の可能性について紹介します。新たな技術を用いた品種開発やIoTの活用などによってどのような未来が描けるでしょうか。さらに、グローバルなコンテクストにおける野菜・果物の摂取ニーズなど、とりわけ開発途上地域における課題と研究・政策介入が必要な分野について議論し、現地ニーズに対応しつつ、野菜や果物を通して人類と地球に貢献するためにはどうすればよいかを考えます。

 本シンポジウムは、東京栄養サミット(N4G)公式サイドイベントです。

 

主催

国際農林水産業研究センター

共催

国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所

後援

農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)

開催日
2021年12月6日(月) 16:00~17:45
講演内容
場所

オンライン

プログラム

16:00-16:10

開会挨拶

国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター 理事長 小山 修
FAO駐日連絡事務所 所長 日比 絵里子

16:10-16:15

イントロダクション

国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター 食料プログラムディレクター 中島 一雄

16:15-16:30

地球と人間の健康における野菜・果物の役割

FAO チーフサイエンティスト Ismahane ELOUAFI

16:30-16:45

野菜・果物に関する有望な育種技術の展開:高GABAトマトを例として

筑波大学 教授 江面 浩

16:45-17:00

キャベツ・レタスにおける供給安定化のための精密出荷予測システム

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 野菜花き研究部門 グループ長 菅原 幸治

17:00-17:10

グローバル・ローカルでの野菜・果物の生産・流通・消費の現状と展望

国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター 主任研究員 白鳥 佐紀子

17:10-17:25

野菜・果物の研究と行動の優先事項

世界蔬菜センター 所長 Marco WOPEREIS

17:25-17:40

質疑応答

 

17:40-17:45

閉会挨拶

国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター 理事 山本 由紀代

司会:国際連合食糧農業機関(FAO)シニアアドバイザー 三次 啓都
受付期間
-
申込受付
申込締切:
備考
お申し込みは締め切りました
参加費

無料

動画アーカイブ
YouTube JIRCAS Channel https://www.jircas.go.jp/ja/program/proc/blog/20211214
開催報告

シンポジウム「野菜・果物―地球と人間の健康のための研究と行動の機会」開催報告

ポスター
問い合わせ先

国際農研 情報広報室

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