野生イネとアフリカイネの利用に関する調査、研究打ち合わせ

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
R07-0232 2025年08月 - 2025年09月 コートジボワール

成果の概要

AfricaRiceのBouake研究拠点におけるO. longistaminata雑種品種を用いた収量試験を視察した。再生稲試験圃場において、対象品種のO. sativa品種と比べて雑種品種は旺盛な再生性を示していたが、雑種品種間でも再生性には大きな差が見られ、再生稲栽培に向けた雑種品種の育成には、ターゲット地域での選抜が不可欠であることへの確信を強めた。AfricaRiceのジーンバンクでは、在来するO. longistaminataや他の野生種の保存および分譲事業を積極的に実施しており、今後の活用が期待される。
またO. glaberrimaを遺伝資源とした活用に取り組んでいた。タンパク質濃度の向上は穀粒の栄養素改良を目指したもので、O. sativaとの戻し交雑集団を育成中であった。イネ黄斑病はアフリカでのイネ主要病害であり、O. glaberrimaアクセッションの中でも抵抗性が分離していたが、抵抗型O. glaberrimaに由来する抵抗性を導入したO. sativa品種が育成されていた。また、特定のストレス耐性獲得に向けた改良型O. glaberrimaの育成にも取り組んでおり、中間雑種ストラテジーの今後の応用先の一つとして、連携可能性があることを確認した。

コートジボワール

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