Ⅰ 品種特性と施肥技術との相互作用解明のための水稲収量調査
Ⅱ 野生イネ遺伝資源の現地FS調査

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
R07-0038 2025年04月 - 2025年05月 マダガスカル

成果の概要

I 品種特性と施肥技術との相互作用解明のための水稲収量調査
イネの根系、出穂、分げつに関わる品種特性と施肥処理を組み合わせた圃場試験において、アンタナナリボ大学放射線研究所(LRI)および国立農村開発応用研究センター(FOFIFA)と共同で収量調査を実施し、品種特性と圃場の養分環境との相互作用に関する成果をまとめるデータを得た。また、温暖で砂質土壌をもつ北西部地域において、リン浸漬処理技術P-dippingの効果を検証するための農家圃場試験の収量調査を実施した。合わせて、特別派遣研究委員が実施する冷涼地域での再生稲栽培の確立に向けた圃場試験および農家圃場調査の進捗を視察し、帰国日までの作業計画や成果とりまとめの方向性を確認した。
II 野生イネ遺伝資源の現地FS調査
FOFIFA北西部研究所を訪問し、同研究所で収集された野生イネO. longistaminataの種子やポットでの生育評価試験を紹介してもらった。また、O. longistaminataの自生地を視察し、旺盛な栄養繁殖力を確認するとともに、野生イネ遺伝資源を用いた共同研究について議論した。O. longistaminataO. sativaの交雑種を用いた再生稲栽培試験を実施するAfricaRiceCenterの試験地を訪問して、同交雑種の茎再生能力や地下茎の有無を観察した。同研究者に、本FS調査の目的を紹介し、今後の研究連携について意見を交わした。

マダガスカル

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