成果の概要

ペナンにあるマレーシア水産研究所（FRI）を訪問し、今期プロジェクトの推進についてカウンターパートらと打ち合わせると共に、所長を表敬訪問した。また、研究サイトであるメルボック河口域のカキ養殖場に出向き、養殖業者からカキ養殖に関わる情報を収集し、カキ養殖の生産阻害要因を絞り込んだ。また、雨季の塩分低下に備えて、漁場の水質変化を連続観測する自記式水質計をカキ養殖筏に設置した。更に、ICT関連機器よる漁場監視体制も整えるために通信式の気象計、カメラ、無線水温計、Wi-Fiルーター等についてカキ養殖筏への設置や通信設定を行い、インターネット上で状況確認ができる監視体制を整えた。また、予備的な水槽実験として現地のカキを用いて、塩分濃度の違いによる貝殻の開閉運動特性を貝殻に取り付けたセンサーにより計測し、それらの特徴を比較した。