SATREPSプロジェクト計画策定のための調査

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
H30-0283 2018年10月 - 2018年10月 マレーシア

成果の概要

平成30年度SATREPS暫定採択課題「オイルパーム農園の持続的土地利用と再生を目指したオイルパーム古木への高付加価値化技術の開発」の実施に向け、JIRCASの関係者とともに、当該国の研究協力機関及び国際協力機構マレーシア支所(JICA Malaysia)を訪問し、研究計画、研究協力体制及び共同研究同意書(CRA)締結に向けた協議を行った。また、伐採したオイルパームトランク(OPT)のバイオマス利活用の促進及び産業創出を目的に、クルアン周辺のオイルパーム農地経営者及びコントラクター(オイルパーム伐採・整地業者)から、伐採したOPTの管理方法やガノデルマ菌、フザリウム菌及び葉食性甲虫類による被害状況等についての聞き取りを行うとともに、複数の農地の見学を行った。その結果、伐採後にプランテーション内に放置されたOPTの影響により、ガノデルマ菌による感染や葉食性の昆虫類が増加すること、感染や葉食害が疑われる個体では他個体に較べ幹が細くバイオマス利用に適さないこと、バイオマス産業化においては適切な農地環境管理による生育改善やOPTの農地外搬出のためのインセンティブ形成が必要なことが明らかとなった。

マレーシア

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