成果の概要

フィリピン農業省砂糖統制庁（SRA）のマニラ本部を訪問し、今年度の共同研究計画について協議した。8月13日から17日にかけてセブ島で開催されるPHILSUTECH（フィリピンにおけるサトウキビ産業に関わる研究者、技術者、生産者が集合する会議）において、プロジェクトの紹介と研究成果の発表を全体会議のセッションで行うことになった。ネグロス島で実施中の窒素肥料を削減したサトウキビ栽培試験圃場において、収穫調査を実施した。また糖度分析をSRAに依頼し株出し栽培で新植栽培に比べ糖度の増加が確認された。処理区で窒素含量及び窒素肥料利用効率を求めるために、サンプリングしたサトウキビを粉砕・乾燥し、輸入禁止品許可証明書に基づき日本へ輸入した。社会実装に向けた取り組みについてSRAと打合せを行い、10月にSRAで開催される農家向けセミナーにてプロジェクトの概要についてのポスターを掲示すること、そして現在実施中の試験圃場に案内板を設置し農家へ紹介することとした。