成果の概要

マダガスカル中央高地においてイネの生育の主たる制限要因となっているリンに着目し、Antsirabe近郊の土壌型の異なる２地点のイネ作付け圃場において、栽培される作物種の調査と、イネおよびその他の主要な作物の根圏土壌の採取を行った。これにより、土壌型に伴うリン蓄積形態の変化とイネによるリン吸収機構の解明に向けた基盤を整備することができた。また、現地カウンターパート機関であるLRIの共同研究者らと共同で、根圏土壌試料の採取およびリン蓄積形態の化学分析を行うことで、カウンターパート機関への技術移転を達成するとともに、現地の実験環境を整備することができた。