ミズアブの産卵や飼育の現状確認と幼虫餌および成虫誘引物質の探索・検討
成果の概要
ラオス水生生物資源研究センター(LARReC)のノンテン養魚場では、野外のミズアブ成虫を誘引して産卵させ、問題なく幼虫の飼育が継続できていた。これまでの調査により、周辺では年間を通じて野外成虫が存在し、これを誘引できることが明らかになっており、現在では一年を通してさらに効果的に成虫を誘引可能な材料や、幼虫飼育に餌として何を利用するかが要点になっている。今回は、近くのビール工場から製品残渣として出るビール粕の利用を試み、これと牛糞・鶏糞とともに野外成虫への誘因効果と幼虫の飼育効率を比較する実験準備を行った。また、10月より実施していたミズアブ餌料を用いた養魚肥育試験が終了していたため、その結果を取りまとめた。
ラオス