試験圃場の整備、栽培試験、溶脱観測および生育調査の実施

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
H28-0095 2016年07月 - 2016年08月 フィリピン

成果の概要

サトウキビへの施肥量と施肥時期の違いが収量、窒素利用効率、溶脱量および溶脱特性に与える影響を明らかにする栽培試験と溶脱観測を行うために、フィリピン・ネグロス島の壌質土壌および重粘土土壌の農家圃場に、サトウキビの栽培試験圃場を設置した。試験圃場には、窒素肥料の施用時期と施用量を変えた処理区を設けた。壌質土壌試験圃場は、6処理4反復の計24区画を、重粘土土壌試験圃場は4処理4反復の計16区画とした。また壌質土壌試験圃場には溶脱観測機器を設置した。草丈、茎径、SPAD値および茎数を生育調査項目とし、各処理区で平均的な個体を対象に調査した。降雨後に土壌溶液、地下水、降水を採水し、採水したサンプルの調整を行った。植付けから30日後に地上部の刈り取りを行い、生重量の測定を行った。土壌物理試験を実施するために、圃場の4カ所で地表面から5, 15, 25, 32.5, 40, 60 cmの6深度で不攪乱・攪乱それぞれの状態の土壌を採取した。JIRCAS研究者不在中の試験継続をカウンターパート機関であるフィリピン農業省砂糖統制庁の職員に依頼した。

フィリピン

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