プロジェクト成果マニュアルの作成、共同研究打ち合わせ、サトウキビ収穫残渣利用試験打ち合わせ

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
H27-0561 2016年01月 - 2016年02月 フィリピン

成果の概要

【低炭素技術】
環境省「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(途上国向け低炭素技術イノベーション創出事業)途上国におけるエネルギー起源二酸化炭素排出抑制のための途上国向け低炭素技術のリノベーション・実証事業」(H27-29年度)の課題「農地残渣の土壌肥沃度への影響及びエタノール残渣・廃液の肥料効果の実証」において、フィリピン・パンパンガ州(ルソン島中部)周辺地域を研究サイトとし、サトウキビの収穫残渣利用と処理に関する調査を行った。カウンターパート機関であるフィリピン農業省砂糖統制委員会の研究者とともに、パンパンガ州とその周辺のサトウキビ栽培農家を個別に訪問し、サトウキビ収穫残渣利用・処理についてアンケートによる聞き取り調査を行った。
また、パンパンガ州の砂糖統制委員会傘下のルソン農業研究普及センターにおいて、サトウキビ収穫残渣を畑圃場から持ち出してエタノール生産原料とした場合の、サトウキビ生育と畑土壌肥沃度に及ぼす影響を調べる圃場試験を開始した。
【島嶼環境保全?】
島嶼環境保全プロジェクトの最終成果として、プロジェクト対象地のネグロス島北部のサトウキビ栽培地域での窒素負荷を軽減するマニュアルの原案を作成し、カウンターパート機関であるフィリピン農業省土壌・水管理局と内容の最終確認を行った。カウンターパートとの協議の結果、本マニュアル案をプロジェクト研究報告書として完成させた。
プロジェクト対象地のサトウキビ栽培試験圃場において、サトウキビの基肥施用から約10ヶ月後における生育調査を行った。その結果、有意差はないが、窒素肥料を除いた処理区に比べ、慣行施肥の処理区で分げつ数が多かった。ネグロス島におけるサトウキビへの施肥実態を明らかにするために、ネグロス北部およびネグロス中央部において大規模、中規模、小規模の農家に対し聞き取り調査を行った。調査項目は栽培面積、収量、施肥方法、栽培管理である。栽培面積や窒素投入量と収量との間には相関はなかった。

フィリピン

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