国際農研・農研機構・IRRIが耐暑性イネフォーラムを東京で開催
~耐暑性イネ生産システムに関する国際戦略フォーラム及びテクニカルワークショップ~

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コメは世界人口の半数以上の主食であり、多くの国・地域の食料安全保障を支える重要な作物です。しかし近年、気候変動に伴う気温上昇や熱波の頻発により、高温ストレスによる収量や品質の低下が世界的な課題となっています。こうした課題への対応には、耐暑性品種の開発に加え、栽培管理技術、気候影響評価、環境モニタリング、リモートセンシングやデジタル技術の活用など、多様な研究分野を統合した取組が求められています。

2026年6月、国際稲研究所(IRRI)はフィリピンにおいて「Cool Rice for a Warming World(CoolRice)」プロジェクトのキックオフ会合を開催しました。同プロジェクトは、農林水産省、IRRI、国際農研、農研機構等が連携し、高温耐性イネ品種と低コスト・低温室効果ガス排出型栽培技術の開発を通じて、アジア地域の食料安全保障強化と気候変動への対応を目指す取組です。会合では、育種、作物生理、栽培管理、気候影響評価、地理空間解析などを統合した研究の重要性や、国際研究連携の強化の必要性が共有されました。

本フォーラム及びワークショップは、CoolRiceで共有された課題認識を踏まえ、日本の研究機関とIRRIとの連携を一層強化し、耐暑性イネ生産システムに関する研究協力の方向性を検討するとともに、将来の共同研究、人材育成、研究者交流及び研究ネットワーク強化に向けた具体的な方策を議論することを目的として開催します。

フォーラムでは、政策担当者、研究機関、大学、民間企業等の関係者を対象に、気候変動下における稲作の課題や優先研究分野、国際連携の方向性について議論します。併せて開催するテクニカルワークショップでは、研究者・技術専門家が研究成果や研究資源、データ、解析手法等を共有し、共同研究や研究者交流の可能性を検討します。本イベントを通じて、日・IRRIを中心とした国際研究ネットワークの強化と、持続可能な稲作生産及び国際的な食料安全保障への貢献を目指します。

主催

国際稲研究所

共催

国際農林水産業研究センター

農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)

開催日
2026年10月13日(火) 10:00~17:00
~2026年10月14日(水) 09:00~16:00 (日本時間)
場所
10月13日(火): 一橋大学 一橋講堂
10月14日(水): イイノカンファレンスセンター 4階Room B
※対面開催
プログラム
※プログラムについては今後予告なく変更となる場合があります。

DAY 1: 国際戦略フォーラム
耐暑性イネシステムに関する国際研究ロードマップの構築
言語:日本語・英語 (同時通訳あり) / 会場: 一橋講堂

09:40–10:00 受付

10:00–10:20 開会挨拶

  • 佐藤 紳 : 農林水産省 農林水産技術会議 事務局長
  • 長谷川 利拡 : 国際農林水産業研究センター 理事長
  • 千葉 一裕 : 農業・食品産業技術総合研究機構 理事長
  • Yvonne Pinto : 国際稲研究所 (IRRI) 所長

10:20–12:00 Session 1: 戦略的展望

  • 基調講演1
    「気候変動に強い農業と国際連携に向けた農林水産省のビジョン」
    植杉 紀子 : 農林水産省 農林水産技術会議事務局 国際研究官
  • 基調講演2
    「気候変動下における水稲生産の将来:課題と展望」
    長谷川 利拡 : 国際農研 理事長
  • 基調講演3
    「耐暑性イネシステムを支える科学技術イノベーション」
    森田 聡 : 農研機構 理事
  • 基調講演4
    「気候変動下の世界の稲作システム変革に向けた日・IRRI科学連携の推進」
    Yvonne Pinto : IRRI所長
  • 総合討論・質疑応答

12:00–13:30 昼食

13:30–14:50 Session 2: 耐暑性イネシステムに向けた研究開発の重点課題
モデレーター:Virender Kumar(IRRI)

  • テーマ1 高温ストレスリスクの理解
    「イネ高温ストレスの気候リスク評価と将来予測 : 多地点における群落微気象モニタリングから得られた知見」
    吉本 真由美 : 農研機構 農業環境研究部門
  • テーマ2 耐暑性品種の開発 (I)
    「昼間高温ストレス回避型イネの開発と研究展開」
    石丸 努 : 農研機構 中日本農業研究センター
  • テーマ3 耐暑性品種の開発 (II)
    「温暖化する夜間条件下におけるコメ品質の最適化」
    Nese Sreenivasulu : IRRI (ビデオ講演)
  • テーマ4 気候変動対応型イネ生産システム
    「気候変動に対応した持続的イネ生産システムの構築に向けて : 栽培技術による適応・緩和の相乗効果とトレードオフ、デジタル技術の活用」
    南川 和則 : 国際農研 生産環境・畜産領域
     
  • 総合討論・質疑応答

14:50–15:40 Session 3: パネルディスカッション

  • 「耐暑性イネシステムに関する国際研究アジェンダをどのように構築するか」
    • 国際農研、農研機構、IRRIの代表者
    • モデレーター : Virender Kumar (IRRI)
    • 討議事項 : 科学的ギャップ、2035年までに必要なブレークスルー、日本の比較優位、国際連携、研究成果をインパクトにつなげる道筋

15:40–16:00 コーヒーブレーク

16:00–16:55 Session 4: ラウンドテーブルディスカッション

  • 「耐暑性イネシステムのための国際研究・イノベーションネットワークの構築」
    • 植杉 紀子 : 農林水産省 農林水産技術会議事務局 国際研究官
    • 長谷川 利拡 : 国際農研 理事長
    • 森田 聡 : 農研機構 理事
    • Yvonne Pinto : IRRI 所長
    • モデレーター : 飯山 みゆき (国際農研)
       

16:55–17:00 閉会挨拶

  • 柳原 誠司 : 国際農研 理事

DAY 2: テクニカルワークショップ
次世代気候変動適応型イネ研究に向けた科学連携の推進
言語: 英語 / 会場: イイノカンファレンスセンター

09:00–09:05 開会挨拶・ワークショップの目的説明

  • 齋藤 和樹 : IRRI

09:05–10:35 Session 1: 日本における研究活動の紹介

  • 座長 : 飯泉 仁之直 (農研機構 農業環境研究部門)
    • 中川 博視 : 農研機構 農業情報研究センター
    • 平林 秀介 : 農研機構 作物研究部門
    • 戸田 悠介 : 農研機構 農業環境研究部門
    • 小林 麻子 : 福井県農業試験場 品種開発研究部
    • Suriyasak Chetphilin : 九州大学大学院 生物資源環境科学府
    • Yuchen Qu : 東京大学大学院 農学生命科学研究科

10:35–10:45 コーヒーブレーク

10:45–12:20 Session 2: IRRIにおける研究活動の紹介

  • 座長 : 齋藤 和樹 (IRRI)
    • Alice Laborte : IRRI
    • Reuben James Buenafe : IRRI
    • Venuprasad Ramaiah : IRRI (ビデオ講演)
    • Sung Ryul Kim : IRRI
    • Ando Radanielson : IRRI
    • Tao Li : IRRI
    • 山口 友亮 : 岐阜大学 応用生物科学部

12:20–13:20 昼食

13:20–14:50 Session 3: 新たな研究課題と連携機会の探索

  • 座長 : 大森 圭祐 (国際農研)
    • 小川 大輔 : 農研機構 作物研究部門
    • 河合 翼 : 農研機構 作物研究部門
    • 飯泉 仁之直 : 農研機構 農業環境研究部門
    • 和田 博史 : 愛媛大学大学院 農学研究科
    • 杉浦 大輔 : 名古屋大学大学院 生命農学研究科
    • 佐々木 和浩 : 国際農研 生物資源・利用領域

14:50–15:00 総括

  • Virender Kumar (IRRI)

15:00–16:00 ネットワーキング・交流会
日本とIRRIの研究者による交流セッション。研究課題、共同研究、研究者交流、人材育成、プロジェクト形成などの可能性について意見交換を行います。

受付期間
- (日本時間)
申込受付
国際農研
住所
茨城県つくば市大わし1-1
電話
029-838-6708
申込締切:
(日本時間)
備考
事前登録をしていない場合でも、当日、会場にて参加を受け付けます。
参加費

無料

会場アクセスのご案内(外部リンク)
ポスター
問い合わせ先

国際農研 情報・戦略プログラム

  • 住所
    茨城県つくば市大わし1-1
  • 電話
    029-838-6394
  • Email
    info-pr@jircas.go.jp

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