アフリカ産イネの可能性と新品種づくりへの挑戦
―12月17日、第55回熱研市民公開講座で研究最前線を解説―

お知らせ

令和7年11月28日
国際農研
熱帯・島嶼研究拠点 (熱研)

ポイント

  • 過酷な環境に順応したアフリカ産イネの特徴と可能性を紹介
  • 交雑困難なアジアイネとアフリカイネの種子形成障害の克服技術を解説
  • 野生イネ由来の遺伝資源を活かした持続可能な稲作品種改良の取り組みを公開

概要

国際農研 熱帯・島嶼研究拠点 (熱研) は、第55回熱研市民公開講座「アフリカのイネを使った品種改良」を、令和7年12月17日 (水) に石垣市健康福祉センターで開催します。アフリカに自生するイネや野生イネがもつ環境耐性の強さに注目し、それらの特徴を活かした新品種開発の最前線について紹介します。

アフリカには、アジアの栽培イネ (Oryza sativa) とは異なる種類のアフリカイネ (Oryza glaberrima) や、多様な野生イネが分布しています。これらは、乾燥や洪水といった過酷な環境に適応して生き抜いてきたため、病害虫や環境ストレスに強い遺伝的特性を持っています。

本講座では、そうしたアフリカ起源のイネの特徴を紹介し、国際農研が進めるアジアとアフリカのイネをかけ合わせた品種改良研究をわかりやすく説明します。特に「種ができにくい」という交雑の壁を、研究者たちがどのように克服しているのか、また野生イネのもつ遺伝的多様性をどのように活用しているのかを解説します。

講師は、熱帯・島嶼研究拠点で水稲の遺伝・育種研究に取り組む國吉大地研究員です。地域の方々に世界の稲作研究の動向を分かりやすく紹介し、石垣島と世界をつなぐ研究拠点としての役割を身近に感じていただく機会とします。

多くの皆様のご参加をお待ちしております。

日時・場所など

日 時
令和7年12月17日 (水) 19:00~20:30 (18:30開場)
場 所
石垣市健康福祉センター2階 視聴覚室 (石垣市字登野城1357-1)
テーマ
アフリカのイネを使った品種改良
講 師
國吉 大地 (熱帯・島嶼研究拠点 研究員)
参加費
無料
事前申込み
不要 (当日、会場にお越しください)

問い合わせ先など

国際農研 熱帯・島嶼研究拠点 (石垣市字真栄里川良原1091-1)

長:
山中愼介
広報担当者:
河辺邦正
e-mail:pro-nekken@jircas.go.jp

【参考資料】第55回熱研市民公開講座ポスター

関連するページ