[オンライン開催に変更] 国際連合食糧農業機関(FAO)チーフエコノミスト マッシモ・トレロ氏 特別セミナー:世界食料栄養安全保障及び強靭な食料システム実現のための優先的政策・投資オプション

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オンライン開催に変更しました(10月4日更新)。

今日の食料システムは、生産・流通・消費の過程にわたり、極めてグローバル化されています。過去半世紀にわたり人口増加を上回るペースで食料増産を実現し、飢餓の減少に貢献した技術進歩は、食料システムのグローバル化に一役買ってきた一方、その展開およびインパクトには地域差もありました。その結果、世界は慢性的な飢餓などの栄養問題を未だに解決できていない中、環境・気候危機の影響はますます深刻化しています。 

近年、世界食料システムは、複合的なリスクに直面するようになっています。パンデミックや地政学的紛争は、サプライチェーン寸断や輸出規制を引き起こす可能性を通じて世界食料安全保障の不確実性を増幅しています。2022年前半に世界食料価格が史上最高値をつけた後も、多くの食料輸入国において肥料や飼料などの原料によるコストプッシュインフレが続いています。期を同じくして、世界の平均気温は史上最高値を更新し続け、熱波・洪水・干ばつ、および病害虫の発生の頻度増加の加速は、食料システムにおける新たなサプライショックのリスクを高めている状況です。 

輸出規制による燃料・肥料・食料価格高騰の余波は、中長期的な食料需給トレンドにも影響を及ぼし、食料安全保障と栄養とを脅かしつつあります。最も打撃を受けるのが、既に気候変動や環境劣化の煽りを受けている低所得国の脆弱な社会層です。その結果、新型コロナウイルス感染症の発生以前まで数十年にわたった飢餓撲滅に向けての進捗は途切れ、大きく後退してしまいました。世界食料システムが連鎖的なリスクに伴う不確実性に晒される中、2030年までにSDG2:飢餓撲滅を達成するというゴールはますます遠のいています。

このような状況を踏まえ、世界中の政策関係者・研究者にとって、世界食料安全保障を維持するための解決策、および食料システムの強靭性を向上するための投資分野を早急に見定める必要性が高まっています。本特別セミナーは、国際連合食糧農業機関(FAO)チーフエコノミストであるマッシモ・トレロ氏をお迎えし、世界食料安全保障の直面するリスクおよび食料システムの抱える課題についての分析、およびそれらの解決を目的とするFAOのプログラムや活動について紹介いただきます。そのうえで、パネルセッションでは、世界食料安全保障の確立および強靭な食料システム構築に向けた優先的な政策・投資分野、および戦略的な国際協力の在るべき姿について意見を交わす場を提供します。

主催

国際農林水産業研究センター

共催

外務省

農林水産省

開催日
2024年10月8日(火) 14:00~16:00 (13:30受付開始)(日本時間)
場所
オンライン開催に変更しました(10月4日更新)
日比谷三井カンファレンス 8階 ROOM1+2
プログラム
【プログラム】

※若干変更となる場合があります。

使用言語:日本語・英語(同時通訳あり)

MC: 飯山みゆき 国際農林水産業研究センター情報プログラム・プログラムディレクター

14:00 – 14:10 開会挨拶 
-    小山 修 国際農研 理事長
-    窪田 修 農林水産省 国際食料情報特別分析官

14:10 – 15:00 基調講演
-    Dr. Máximo Torero FAOチーフエコノミスト 

15:00 – 15:10 休憩 

15:10 – 15:55 パネルディスカッション
-    山口 博之 国際協力機構 (JICA) 上級審議役
-    平澤 明彦 株式会社農林中金総合研究所 理事研究員

15:55– 16:00 閉会挨拶
-    西村 泰子 外務省 経済局 資源安全保障室長

受付期間
- (日本時間)
申込受付
国際農研 情報広報室
住所
茨城県つくば市大わし1-1
電話
029-838-6708
備考
オンライン開催に変更しました(10月4日更新)
参加費

無料(どなたでも参加できます)

ポスター
問い合わせ先

国際農研 情報広報室

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