気候変動に対応した循環型食料生産等の確立のためのプロジェクト(途上国における農産廃棄物の有効活用による気候変動緩和技術の開発)

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Information Analysis

2021-01-09

資金出資機関:農林水産省

農産廃棄物をエネルギーへ変換する技術は、実用段階に達しているものはわずかですが、「化石燃料の消費に伴う温室効果ガスの削減」、「新たな産業・雇用機会の創出」、「農民等の収入の増加」、「輸入依存度の低下によりエネルギー安全保障の改善」などが期待できることから、将来の発展が望まれています。

本プロジェクトでは、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)と連携し、西アフリカ等の途上国に多く存在する農業廃棄物からの温室効果ガス排出削減のため、農産廃棄物を主とした資源量・コスト評価手法を開発し、農産廃棄物利用技術の導入支援ツールをカスタマイズすると共に、アフリカの2カ国以上で適用可能な農産廃棄物を有効活用した技術モデルを開発します。

関連するシンポジウム、ワークショップ

  • バイオマスエキスポ2017
    • 平成29年6月7日から9日に東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開催された、バイオマスエキスポ2017のフォーラム「バイオマス変換技術イノベーション」において、井上泰子研究コーディネーター(研究戦略室)が講師として「グローバルエネルギー動向から見たアジアバイオマスポテンシャル」の演題で発表しました。
      https://www.jircas.go.jp/sites/default/files/2017/20170608_BoimassExp2017_Forum.pdf

関連する研究成果

  • 平成29年6月7日に、IRENAからJeffery Skeer、仲田俊一、井上泰子の3名で執筆した報告書が出版されました。
  • この報告書では、東南アジアの5か国、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムを対象とし、持続可能な開発を前提に、バイオエネルギーとして利用可能なバイオマス資源がどれだけ供給可能か検討するため、各国の各農林水畜産品目について、食料、飼料、肥料などとして必要なバイオマスを除き、生産残さや加工残さ、食品残さがどれだけ見込めるか、FAOの試算に基づく生産性の向上可能性を考慮しつつ試算されています。また、本報告書においては、東南アジアにおける最新のバイオエネルギー生産技術の革新的な取り組みとして、JIRCASの小杉研究員によるインドネシア、マレーシア、タイにおける研究とその実証の現状についても紹介されています。

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