JIRCAS国際シンポジウム2019「植物の越境性病害虫に立ち向かう国際研究協力〜SDGs への貢献」

関連プログラム
農産物安定生産

世界の作物生産の20〜40%が植物病害虫によって失われていると推定され、日本を含む世界の食料安全保障にとって最大の脅威です。近年の気候変動と地球温暖化、人や物の世界的移動は、国境を越えた植物病害虫の蔓延の原因となっています。植物の越境性病害虫問題の世界的な関心の高まりを受け、本年4月に日本で開催されたG20 首席農業研究者会議(MACS)では、気候変動と並んで重要なテーマとなりました。さらに国連は来年、2020(令和2) 年を「国際植物防疫年」に定め、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けたこの問題の重要性を強調しています。

国際農研(JIRCAS)は、日本の農林水産業研究分野での国際貢献と連携の中核的な役割を担っています。国際的な共同研究、連携・協力を通じて、SDGs の達成へ貢献しています。開発途上地域における農林水産業の様々な課題解決に取り組んでおり、熱帯や不良環境地域での越境性病害虫の防除に向けた国際共同研究プロジェクトも実施しています。

今回のシンポジウムでは、地球規模課題を解決するSDGs への貢献という視点から、植物の越境性病害虫に関連する分野の最前線で活躍する専門家・研究者の講演、討議を通じて、今後の有効な国際研究協力のあり方を探ります。

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Program (Japanese)1.65 MB 1.65 MB
JIRCAS国際シンポジウム
主催

国際農研

共催

農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)

後援

農林水産省

日本植物病理学会

日本応用動物昆虫学会

国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所

持続的開発のための農林水産国際研究フォーラム

開催日
場所

つくば国際会議場 中ホール 200(〒305-0032 茨城県つくば市竹園2丁目20-3、最寄り駅「つくば」)

プログラム
受付

12:30-13:00

開会セレモニー

13:00-13:20
開会の挨拶  岩永 勝(国際農研 理事長)
歓迎の挨拶  島田 和彦(農林水産省 農林水産技術会議事務局 研究総務官)

基調講演

座長:中島 一雄(国際農研 プログラムディレクター)

  1. Jingyuan Xia(国際植物防疫条約 事務局長)(13:20-13:50)
    「越境性植物病害虫との戦いに関する最近の課題と病害虫に対処する農民を支援するFAOの戦略」
    “Recent challenges in fighting against transboundary plant pests and the FAO strategies for helping farmers in dealing with those pests”
  2. Ulrich Kuhlmann(CABIグローバルオペレーション 事務局長)(13:50-14:20)
    「越境性植物病害虫管理に関するCABIの経験:植物の健康システムの強化と助言の重要性」
    “CABI’s experiences of transboundary plant pest management: Strengthening plant health systems and the importance of advisory services”
セッション1「越境性重要害虫」

座長:小堀 陽一(国際農研 生産環境・畜産領域 主任研究員)

  1. 大塚 彰(農研機構 農業技術革新工学研究センター 高度情報化システムユニット長) (14:20-14:40)
    「移動性害虫の飛来解析と発生予察」
    “Migration analysis and forecasting of migratory insect pests” 
  2. 真田 幸代(農研機構 九州沖縄農業研究センター 生産環境研究領域 虫害グループ長)、松川みずき(国際農研 生産環境・畜産領域 研究員)(14:40-15:00)
    「アジアの重要越境性害虫イネウンカ類の殺虫剤利用技術の開発」
    “Development of insecticide application technology to rice planthoppers that are important transboundary plant pests in Asia”
  3. Frédéric Baudron(国際トウモロコシ・コムギ改良センター 持続性強化プログラム 主任研究員)(15:00-15:20)
    「アフリカの小規模農家のトウモロコシ畑におけるツマジロクサヨトウによるダメージと収量への影響」
    “Fall armyworm damage in African smallholder maize fields and its impact on yield”
記念撮影、休憩

15:20-15:45

セッション2「越境性重要病害と検疫」

座長:福田 善通(国際農研 熱帯・島嶼研究拠点 主任研究員)

  1. 福田 善通(国際農研 熱帯・島嶼研究拠点 主任研究員)(15:45-16:05)
    「イネいもち病の国際ネットワーク研究」
    “International collaborative research networks for rice blast”
  2. Claudia Godoy(ブラジル農牧研究公社大豆研究センター 研究員)(16:05-16:25)
    「ダイズさび病の侵入と対処法〜ブラジルでの経験から」
    “Invasion of soybean rust and its management, from Brazilian experiences”
  3. 横井 幸生(農林水産省 大臣官房国際部 国際交渉官、前横浜植物防疫所 調査研究部長)(16:25-16:45)
    「植物防疫とリスク管理」
    “Plant quarantine and risk management”
パネルディスカッション

16:45-17:20

モデレータ:加藤 雅康(国際農研 生物資源・利用領域 プロジェクトリーダー)、松村 正哉(農研機構 本部 企画戦略本部 研究推進総括課 セグメント第4チーム長)

閉会式

17:20-17:30

閉会の挨拶  小山 修(国際農研 理事)

受付期間
-
申込受付
申込締切:
参加費

無料

Proceeding

International research collaboration to tackle transboundary plant pests: Contributions to Sustainable Development Goals

開催報告

IRCAS国際シンポジウム2019「植物の越境性病害虫に立ち向かう国際研究協力〜SDGs への貢献」を開催

ポスター
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問い合わせ先

国際農研 企画連携部 情報広報室

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