研究成果情報 - パラグアイ

国際農林水産業研究センターにおける研究成果のうち、成果が特に顕著で、広く利用を図ることが望ましいと考えられる成果を要約してご紹介しています。

各年度の国際農林水産業研究成果情報

  • プログラムCDM形成手法を活用した森林資源減少対策のガイドライン(2015)

    パラグアイでは森林資源の減少に対処するため、JIRCASが手掛けた先行植林CDM事業成果の他地域への適用を容易にする植林プログラムCDMの手法を活用したガイドラインを策定した。

  • 小規模農家を対象とした植林CDM事業の実施手法の確立(2013)

    国連から炭素クレジット(CER)を取得したパラグアイの小規模農家向け植林クリーン開発メカニズム(CDM)事業の実施手法は、中南米での植林による炭素隔離事業に活用できる。

  • 南米におけるダイズさび病菌の病原性の変異(2012)

    ダイズさび病菌に対する16のダイズ判別品種の反応を抵抗性型、中間型、感受性型に分類することで、南米のダイズさび病菌の病原性を評価する。2007年~2010年の3ダイズ作期に採集したブラジル、アルゼンチン、及びパラグアイのダイズさび病菌は、高い病原性変異を有し、同一作期中に、各国で採集した菌の病原性は、パラグアイの1組を除き全て異なる。南米各国の同一採集地において、作期ごとに異なる病原性を有するダイズさび病菌が検出される。

  • ダイズさび病抵抗性遺伝子の集積系統(2011)

    3つのダイズさび病抵抗性遺伝子を集積した系統は病原性の強いブラジル産のダイズさび病菌に対して高度の抵抗性を示す。この抵抗性系統と各遺伝子に隣接するDNAマーカーを利用して、戻し交配により既存の品種に抵抗性遺伝子を導入することができる。

  • 植林CDMを活用した農村開発を体系的に取りまとめたマニュアル集(2010)

    本マニュアル集は、植林によるクリーン開発メカニズム(以下「植林CDM」)を活用して、所得向上及び環境改善に資する農村開発を実施するためものであり、土壌侵食及び地力劣化の進む南米の低所得地域において活用できる。

  • 農村開発に資する植林による世界初のクリーン開発メカニズム(CDM)事業の国連登録(2008)

    長期の収奪型農業により、土壌侵食、地力劣化の著しい小規模農民の居住地域において、植林及びアグロフォレストリーによる持続的な農村開発並びに温室効果ガスの吸収を目的としたクリーン開発メカニズム(CDM)事業を形成する手法を開発・実証し、国連登録を行った。

  • 農牧輪換システムの導入により大豆と小麦の生産性が改善する(2008)

    南米熱帯サバンナ地域において、連作により生産性の低下した大豆小麦体系の畑に農牧輪換システムを導入すると、土壌の理化学性とともに大豆と小麦の生産性も改善する。

  • ブラジルにおけるダイズさび病菌の宿主(2006)

    アジア型ダイズさび病菌Phakopsora pachyrhizi)にとって最も感受性の高い宿主はダイズツルマメクズで、次いで、Neonotonia wightiiインゲンヒメノアズキライマメが高い。これらのうち、ブラジルでは野良生えのダイズや冬季潅漑栽培ダイズ、クズおよびN. wightiiが本病の伝染源として注意を要する。

  • パラグアイにおけるダイズシストセンチュウの分布実態とダイズ被害の初確認(2005)

    パラグアイの主要ダイズ作地帯では、カニンデジュ県8圃場、アルトパラナ県3圃場、カグアス県2圃場でダイズシストセンチュウが確認され、カニンデジュ県での検出頻度が高い。アルトパラナ県のダイズ圃場では、本線虫がすでに高密度となり、草丈低下40%以上という著しい被害がスポット状に発生している。

  • パラグアイの有害線虫抑制に有効なダイズ品種、輪作作物及び対抗植物(2000)

    ジャワネコブセンチュウの線虫密度低下にダイズ5品種、ミナミネグサレセンチュウではダイズ1品種、輪作作物1品種、対抗植物1品種、ニセフクロセンチュウではダイズ3品種、輪作作物1品種が利用できる。