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927. 国際会議におけるグリーンアジアプロジェクトの紹介

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927. 国際会議におけるグリーンアジアプロジェクトの紹介

 

国際農研は、アジアモンスーン地域における生産力の向上と持続性を両立する技術の実証や実装の促進を軸とした「グリーンアジア」プロジェクトを2022年の4月から開始し、同地域における食料システムの変革に貢献するための様々な活動を行ってきました。本年の10月~12月にかけて、農業・食料システムに関連する様々な国際会議が開催されたところ、それらの場においてグリーンアジアの概要やその具体的活動内容を紹介することにより、アジアモンスーン地域や国際機関のパートナーにこうした取組を周知し、国際的なネットワークを深める取組を行いました。


国際イネ会議にて「アジアモンスーン地域における基盤農業技術の実施促進」シンポジウム開催
https://www.jircas.go.jp/ja/reports/2023/r20231220
国際イネ会議(International Rice Congress : IRC)は、国際イネ研究所(IRRI)が主催する会議であり、4年に1回開催されています。今回、IRCが10月16-19日の4日間の日程で、IRRI本部のあるフィリピンで初めて開催され、国際農研の研究者が農研機構の研究者とともに出席し、10月17日に「アジアモンスーン地域における基盤農業技術の実施促進」と題したシンポジウムを行いました。


ASEANフォーラムにてアジアモンスーン地域向けの技術カタログを紹介
https://www.jircas.go.jp/ja/reports/2023/r20231221
11月22日~23日、ASEAN事務局と東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)の共催により、「ASEAN持続的農業に関する地域ガイドラインの実施のための行動計画策定フォーラム」がインドネシア(ジャカルタ)で開催され、国際農研から「アジアモンスーン地域の生産力向上と持続性の両立に資する技術カタログ」を紹介しました。


COP28における農林水産省イベントにおいてグリーンアジアの取組を紹介
https://www.jircas.go.jp/ja/reports/2023/r20231222
11月30日~12月13日にかけて、アラブ首長国連邦(ドバイ)において「国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)」が開催されました。国際的なイニシアティブであるAIM for Climateのイベントの一つとして、農林水産省主催により、グリーンアジアを紹介するセミナーが12月10日に開催されました(農林水産省とともに国際農研及び国際共同研究カウンターパート機関であるネパール農業研究協議会(NARC)がプレゼンテーションを実施。)。


東南アジア連絡拠点設立50周年記念シンポジウムを開催
https://www.jircas.go.jp/ja/reports/2023/r20231218_0
12月14日、国際農研はタイ・バンコクにて東南アジア連絡拠点設立50周年記念シンポジウムを開催しました。シンポジウムは2部構成とし、第1部では、これまでの国際農研の共同研究の歴史と成果を、国際農研とタイ側カウンターパート機関の両者から発表しました。続く第2部では、国際農研からグリーンアジアプロジェクトを紹介し、それに続き行われたFAOアジア・太平洋地域事務所(FAORAP)およびASEAN事務局による食料システム変革に関する戦略の紹介の後、国際農研の東南アジアにおける共同研究の今後の方向と国際ネットワーキングに関して議論しました。

 

(文責:社会科学領域 舟木康郎、情報プログラム 飯山みゆき)

 

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