JIRCAS国際シンポジウム2012 「リスクに強い食料生産システム-開発途上地域の農業技術開発の役割」

JIRCASは、第3期中期計画期間の2年目にあたり、関係機関の後援を得て、標記の国際シンポジウムを開催いたします。

本シンポジウムでは、国内外の第一線で活躍する研究機関、開発機関、行政機関の関係者が一堂に会して、リスクに強い食料生産システムの構築に向けて必要とされる技術開発とアジア・アフリカ両大陸における問題と研究成果を共有し意見交換を行います。

JIRCAS国際シンポジウム
主催

国際農林水産業研究センター

共催

国際農林水産業研究センター

後援

農林水産省農林水産技術会議事務局

農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)

国際協力機構

持続的開発のための農林水産国際研究フォーラム

国際食料政策研究所

国際連合食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所

開催日
2012年11月28日(水)
場所

つくば国際会議場エポカル 中ホール

プログラム
開催日時

2012年11月28日(水)午後 ~29日(木)

11月28日午前は、若手外国人農林水産研究者表彰式が開催されます。

趣旨

開発途上地域の農業環境は脆弱で、食料生産を不安定にさせる多様なリスクが存在しています。特に近年気候変動に伴う異常気象の頻発等により、そのリスクが深刻化し、そのような地域でのリスクに対応しうる農業技術の開発がいっそう求められています。特にアフリカ諸国においては、アフリカの角やサヘル地域のように、政情不安、市場・インフラストラクチャーの未整備等の内的な要因に加えて、干ばつ、砂漠化、病虫害等のリスクのため、多くの人々が飢餓と貧困に苦しんでおり、このような地域での農業生産の安定化が国際的な課題となっています。

 リスクに強い食料生産システムを構築するために、様々なアプローチがとられています。作物育種や栽培技術の開発あるいは農業土木的なアプローチ、病虫害や気象災害に対応するためのモニタリングや予報システムの開発、保険制度のような社会経済的なアプローチもあります。また、リスク対策として培われてきた伝統農法の再評価も重要です。

 本シンポジウムでは、国内外の第一線で活躍する研究機関、開発機関、行政機関の関係者が一堂に会して、リスクに強い食料生産システムの構築に向けて必要とされる技術開発とアジア・アフリカ両大陸における問題と研究成果を共有し意見交換を行います。

プログラム(詳細は変更もあります) 

11月28日(水)

受付 13:00~13:45

開会セッション:13:45~15:35

  • 主催者あいさつ 岩永勝 JIRCAS理事長
  • 来賓あいさつ   農林水産省農林水産技術会議事務局研究総務官

基調講演:14:05~15:35

座長 小山修(JIRCAS)

「強靱なフードシステムの構築:政策と技術」

Shenggen Fan (International Food Policy Research Institute)

「社会・生態システムのレジリアンスと食料安全保障」

梅津千恵子(長崎大学)

セッション1:牧畜におけるレジリアンス 15:55~17:15

座長 川島知之(JIRCAS)

「モンゴルにおける寒雪害(ゾド)被害と対策」

山崎正史(JIRCAS)

「アフリカの角地域干ばつへの中長期的対応について」

花井淳一(JICA)

「家畜インデックス保険:干ばつに由来する家畜の損失から牧畜民を守る」

Andrew Mude(ILRI)

歓迎レセプション:18:00~19:30

11月29日(木)

セッション2:畑作でのレジリアンス 9:30~10:50

座長 松永亮一(JIRCAS)

「アフリカにおける保全農業:挑戦と教訓」

Lamourdia Thiombiano(FAO)

「中国における保全農 業とトウモロコシ収量への影響」

Hongwen Li(中国農業大学)

「塩害と戦うウズベキスタン」

Yulia Shirokova(Scientific Research Institute of Irrigation and Water Problems)

セッション3:水稲作でのレジリアンス 11:05~12 : 25

座長 土居邦弘(JIRCAS)

「バングラデシュ沿岸部におけるサイクロン「AILA(アイラ)」の影響」

Md Syedul Islam(Bangladesh Rice Research Institute)

「タイ天候インデックス保険の取り組み」

槙絵美子(株式会社 損害保険ジャパン)

「メコンデルタの気候変動と洪水リスク―高洪水稲作地域の適応策と共存策」

藤井秀人(JIRCAS)

セッション4:リスクの予知と早期警戒システム 13:30~14:50

座長 鳥山和伸(JIRCAS)

「アフリカにおけるサバクトビバッタの予防的防除:モーリタニアでの経験」

Mohamed Abdellahi Ebbe (National Centre for Prevention and Control of Desert Locust)

「ウンカの飛来予測と薬剤抵抗性モニタリング」

松村正哉 ((独)農研機構 九州沖縄農業研究センター)

「水稲冷害早期警戒システムの現状」

神田英司((独)農研機構 東北農業研究センター)

パネル討論:技術開発の役割と我が国の貢献 15:05~16:05

座長 安藤益夫・山岡和純(JIRCAS)

パネリスト

  • 荒木茂(京都大学)
  • 森永由紀(明治大学)
  • 櫻井武司(一橋大学)
  • 岩永勝(JIRCAS)

閉会あいさつ 安中正実(JIRCAS理事) 16 : 05~16 : 10

受付期間
申込受付
備考
事前参加登録は締め切りました。当日参加は可能です。
使用言語

英語(日本語同時通訳)

開催報告

JIRCAS国際シンポジウム2012開催報告「リスクに強い食料生産システム-開発途上地域の農業技術開発の役割」

ファイル
添付 サイズ
JIRCAS International Symposium 2012 Poster1.61 MB 1.61 MB
問い合わせ先

国際農研 国際シンポジウム事務局

  • 住所
    〒305-8686 茨城県つくば市大わし1-1 国際農林水産業研究センター
  • 電話
    029-838-6709
  • FAX
    029-838-6337

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