平成26年 第3回 帰国報告会

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帰国報告会
開催日
2014年11月4日(火)
講演内容

タイ国における身近な森林の炭素蓄積量の推定 Estimation of carbon stock amount in managed forests in Thailand

米田 令仁 ( 国際農林水産業研究センター 林業領域 )

タイにおいて、木材を採ることを目的とした人工林と、非木材林産物の供給源として管理され ている公共林を対象に、森林が持つ炭素蓄積能力と非木材林産物生産力を評価するための手法 を一般化する試みを遂行している。本報告会ではタイの代表的有用郷土樹種チーク(Tectona grandis)について、これまでおこなってきた立地、林齢、成長の異なる14か所の炭素蓄積量推 定試験の結果ならびにその際重要なファクターになる材密度の調査結果について報告する。 また、公共林の調査では、樹木の幹の直径と樹高のデータから求めた炭素蓄積量について報告 する。

東北タイにおけるチークの成長に対する土壌改良資材の効果 Effects of materials of soil improvements for growth of teak in Northeast Thailand.

香山 雅純 ( 国際農林水産業研究センター 林業領域 )

東北タイでは、現在チークの植栽面積が増加している。しかし、東北タイにおける代表的な土 壌は砂質土壌で保水性が低く、チークを植栽すると成長が抑制される。そこで、保水性を改善 し、チークの成長を促進させる効果のある土壌改良資材について選抜するためのポット植栽試 験を行った。具体的な土壌改良資材としては、炭、ベントナイト、パーライト、トウモロコシ の芯を選び、これらを添加した砂質土壌をポットに詰め、チークの苗を植栽した。今回の帰国 報告会では、土壌改良資材の添加による保水性の改善効果と、チークの成長促進効果について の結果を紹介する。

ラオスにおける有用郷土樹種チークをめぐる育成林業事情 Forestry situation of teak(<em>Tectona grandis</em>) plantation in Lao PDR

野田 巌 ( 国際農林水産業研究センター 林業領域 )

チーク(Tectona grandis)は世界の熱帯樹種の中でも高価値な有用樹種のひとつとされている。インドシナ半島ではタイを中心にミャンマー、ラオスにかけて自然分布し、これらの国々の有用郷土樹種となっている。JIRCASはタイ王室森林局とチークを利用した農家による林業経営を普及するための共同プロジェクトを進めているが、隣国ラオスにおけるチークの育成林業の現状を現地視察を通じて情報収集したので報告する。

場所

国際農林水産業研究センター研究本館 (2階 国際会議室)

受付期間
参加費

無料

開催日時

2014年11月4日(火) 13:15-15:00

問い合わせ先

国際農研 企画調整部 研究支援室 連絡調整科

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