「この風景 石垣島のどこ!?」(27) ウリミバエ不妊虫放飼センター

ウリミバエ不妊虫放飼センター

八重山では1919年にミバエ類の発生が確認されて以来、植物防疫法により農産物の移動が禁止もしくは制限され農業振興の大きな障害となっていました。ミバエ類の根絶は当地の住民にとって長年の悲願であり、沖縄県が国の支援と指導のもと1972年から特殊病害虫特別防除事業が実施されることとなりました。それから35億9千万円の巨費とのべ9万3千人の労力を投じて、ミカンコミバエ(Oriental Fruit Fly、学名:Bactrocera dorsalis)は「雄除去法」により1986年2月に根絶され、ウリミバエ(Melon Fly、学名: Bactrocera cucurbitae)は「不妊虫放飼法」によって1993年10月に根絶されました。
現在でも、東南アジア等の発生地域からの再侵入の可能性があることから、警戒用の誘引トラップによるモニタリング、およびウリミバエの再発生を未然に防ぐため、うるま市以南の沖縄本島中南部地域、宮古、八重山群島を対象にウリミバエ不妊虫を放飼しています(4月及び10~3月は4,600万頭/週、5月~9月は6,800万頭/週)。ミバエ根絶の碑が不妊虫放飼センターから2kmほど離れた場所にあります。
(参照元:沖縄県公式HPの病害虫防除センターの業務内容、「ミバエ根絶の碑」の碑文)

R4(27)360d

「この風景 石垣島のどこ!?」へ戻る第16回熱研一般公開(オンライン)へ戻る

今後のイベント企画のため、アンケートへのご協力をお願いいたします。