Thyrsostachys siamensis Gamble (Gramineae)

学名
Thyrsostachys siamensis Gamble
科名
イネ科
和名
シャムダケ
現地名
Nomai phai ruak
密に株立ちした連軸型(仮軸型)の竹。稈(かん、樹木の幹にあたる部分)は直生または先端が曲がっており、高さ8-14 m、直径2-7.5 cm、平滑、灰色がかった緑色。節間の長さは15-30 cm。節に膨らみはない。[稈] 稈鞘(かんしょう、竹の皮状のもの)の長さは20-25 cm、基部付近では幅10-20 cm、頂端に向かうにつれて狭まる。宿存性、淡緑色から紫色がかった緑色、まばらで淡く伏した毛に覆われる。[葉] 葉身は狭披針形、7-15 × 5-10 mm、直立生、葉表は短毛。葉舌は非常に短い。若いシュートは淡緑色から紫色がかった緑色。葉身は狭く線形、7-14 cm × 5-8 mm、淡緑色、通常は無毛。葉鞘は条線状、葉縁に沿って白い毛が生えている。葉舌は非常に短い。全縁、縁毛状。[花序] 葉のある枝または葉のない枝に頂生。多くの細い小枝がいくつかの偽小穂を持つ苞葉群をつける。小穂の長さは約15 mm、苞頴1つ、通常は2本の完全小花、未発達な小花をつけた小軸の伸長により構成されている。[頴果] 円筒形、約5 × 2.5 mm、黄色がかった無毛の柔らかく長い嘴が上部にある。
薬効(伝統薬)
機能性
機能性成分
貧弱な土壌の乾燥林または半常緑樹林に広く分布。タイ北部とタイ東北部の落葉樹とチークの混交林でも育つ。純林は中部にある標高300-400 mで年間降水量が800-1,000 mmの丘陵林で生育する。防風林としても育てられる。根茎、根、稈が少なくとも1 mまで達した状態で1齢の稈を分割することで増殖させることができる。根茎片は日陰率50%未満の湿った苗床に2-3ヶ月間または新たな根とシュートが伸び、移植できる程十分成熟するまで置くことで雨期の始めに圃場に移植し栽培できる。若いシュートは雨期に手に入る。
若いシュートは茹でてから「ナム プリック(チリソース)」と一緒に、または「ゲーン ノーマイ(タケノコのスパイシースープカレー)」など様々な料理に加えて食べられる。ただし、ほとんどのタケノコには尿酸が多量に含まれているため、関節痛を患う者はタケノコが入った料理を避けるべきである。タケノコの可食部100 gあたりの成分は水分89.5 g、タンパク質3.8 g、脂肪0.3 g、炭水化物4.5 g、食物繊維0.7 g、灰分1.0 g、Ca 12.8 mg、Fe 40.2 mg、P 0.2 mg、ビタミンB1 0.01 mg、ビタミンB2 0.09 mg、微量のビタミンAとビタミンCである。エネルギー価は約140 kJ/100 gである。
地上部
乾燥させた茎