Diplazium esculentum (Retz.) Sw. (Athyriaceae)

学名
Diplazium esculentum (Retz.) Sw.
科名
メシダ科
和名
クワレシダ
現地名
Phak kuut khaao
多年生シダ植物、高さは最大2 m。根茎は直立型であり、最大80 cmまで伸びる。上方は褐色で鱗片状。柄の長さは約70 cm。[葉] 茎葉は根茎の先端に密集し、2回羽状、大きさは様々で長さは最大1 mまで。羽片は卵形、頂端に近づくほど急に狭くなる。大きい羽片の長さは最大40 ×25 cm、基部は切形、葉先は鋭形。小羽片は長楕円形、線状披針形、尖鋭形、基部はやや心形または耳形、浅裂、長さは最大13 cm、幅2-4 cm、柄は短い。胞子嚢群には脈孔全体に沿ってソリ(Sori)あり、片側に細い胞膜がある。
薬効(伝統薬)
機能性
機能性成分
標高1,500 mまでの水田または小川沿いの湿り気のある場所でよく見られる。胞子により容易に増殖する。栄養繁殖はランナーや、根茎の芽が出ている部分から可能である。
若い茎葉は湯通しか蒸して「ナム プリック(ディップソース)」とともに、またはオイスターソースと一緒に炒めることで食べられる。新鮮な葉100 gあたりの成分は水分90 g、タンパク質3.1 g、食物繊維1.2 g、灰分1.3 g、P 115 mg、Ca 22 mg、Fe 1.2 mgである。煎じ汁は出産後に強壮剤として女性により使われ、血痰や普通の咳を治すのに効くと言われている。すりつぶして水にさらした根茎は下痢や赤痢のために服用される。