Dioscorea esculenta (Lour.) Burkill (Dioscoreaceae)

学名
Dioscorea esculenta (Lour.) Burkill
科名
ヤマノイモ科
和名
トゲイモ, トゲドコロ
現地名
Man musua, man chuak
草本性、短毛、トゲがあることが多い。一年草つる植物。茎は円柱形、左巻き。基部にトゲがあるが、上になるほど少なくなる。野生株の根は刺があるが、栽培株の場合はない場合が多い。塊茎は1株あたり4-20個、球茎から下向きに突き出しており、長さ5-50 cmの匍匐枝がつく。成熟した塊茎は短く円筒形であり、稀に浅裂しており、8-20 × 2-5 cm。皮は褐色または灰色がかった褐色、薄く、粗いことが多く細根の基部は硬くなっている。肉部は白色。鱗芽はない。[葉] 互生葉、 単葉、 心形、10-15 × 10-17 cm、尖鋭形、葉脈は9-13本、二次脈は整形であるが目立った梯子状ではない。葉柄は葉身より1-1.5倍の長さ、基部には2本の目立つ刺があることが多い。[花序] 単性花。雄花序は 遠位の葉腋に単生し、通常は花軸に沿って1本ずつつくが、合計70本以上にもなる。雌花序は下に曲がった穂状総状花序、上部の葉腋に単生。長さは最大40 cm。[果実] 反り返った蒴果、27 × 12 mm。[種子] 全体に種翼がある。
薬効(伝統薬)
機能性
機能性成分
亜湿潤熱帯地域および湿潤熱帯地域で一般的に見られる蔓植物。低地で水はけが良くpHが5.5-6.5の土壌で栽培されていることが多い。小型の塊茎が盛り土、畝、または平地に植えられる。
塊茎や大型の鱗芽は茹でた後に皮を剥き、カレーやお菓子の材料として調理される。可食部100 gあたりの成分は水分70-80 g、タンパク質1.3-2.1 g、脂肪0.1-0.3 g、炭水化物26-36 g(デンプン25 g、砂糖1-11 g)、植物繊維0.2-1.5 g、灰分0.5-1.2 g、ビタミンA 0.017 mg、ビタミンB1 0.08 mg、ビタミンB2 0.02 mg、ビタミンC 20.3 mgである。
塊茎
塊茎