Dioscorea bulbifera L. (Dioscoreaceae)

学名
Dioscorea bulbifera L.
科名
ヤマノイモ科
和名
ニガカシュウ
現地名
Man mo
多年生のつる植物、茎は左巻き、6 mの高さまで這い登り、通常は無毛、翼または刺状突起がある。塊茎は単生、球形から洋梨形、通常は粗く短い根に覆われ、土壌の中で浅く生え、やや太い付着部から下方向に膨らみ、毎年交換される。[葉] 互生葉、単葉、広卵状心形または長卵状心形、最大32 × 32 cm、尖鋭形。二次脈は目立つ梯子状。葉表は光沢があり、葉脈の間は僅かに水疱様の突起があり、青色がかっている。葉柄の長さは葉身の半分の長さから同じ長さまで、稀に翼がある。葉耳は通常欠けているが、存在する場合はやや葉状、茎を部分的に包んでいる。鱗芽は多数あり、通常は葉腋にあるが花軸の基部で雄花に代わることもある。小さいものは通常いぼがあり、大きいものは平滑または角ばっており、多くの場合は腎形、直径2 - 5 cm、平たく、灰色から褐色。肉部は通常はすみれ色がかった淡黄色、切断するとオレンジ色へと酸化。粘液性が高い。[花序] 雄花序は下垂、苞腋から1-4本、長さは最大1 m、花の数は最大100本。花卉はピンクがかった緑色から白色。雌花序は下垂、葉腋あたり1-2本、花は約40本。花には小花柄がある。花序は離生。[果実] 長く楕円形であり、20-22 × 8-9 mm、反り返り形、翼果、光沢のある褐色。[種子] 種翼がある。
薬効(伝統薬)
機能性
機能性成分
標高の低い地域に分布する蔓植物で、年間降雨量が1,000 mm以上の地域でよく育つ。鱗芽または塊茎から増殖でき、有機物質を豊富に含む肥沃で水はけの良いローム質土壌でよく育ち、湛水に耐えられない。
食すためには鱗芽と塊茎から毒性物質を除去するために長時間茹でなくてはならず、さらに水にさらすことが必要な場合もある。カレーの材料として、またはお菓子に使われる。塊茎の可食部100 gあたりの成分は水分63-67 g、タンパク質1.12-1.5 g、脂肪0.04 g、炭水化物27-33 g、食物繊維0.7-0.73 g、灰分1.08-1.51 gである。
塊茎