Dioscorea alata L. (Dioscoreaceae)

学名
Dioscorea alata L.
科名
ヤマノイモ科
和名
ダイジョ
現地名
Man-sao (central), man thu (southern)
雌雄異株、一年生、無毛の草本、最大10 mまで伸びるつる植物。[茎] 右巻き、トゲはなく、4角形で通常は4つの目立つ翼があり、緑色から紫色。鱗芽(小鱗茎)は腋生で多数であるが数は種ごとに異なる。塊茎は通常1つで大きさと形状は様々であり、球形は太く短く、洋梨形、多くの場合は浅裂か手のひら状または湾曲している。褐色から茶色。肉部は白色、クリーム色、または紫色がかっている(表面のみまたは全体)。[葉] 単葉、基部に向かって互生葉、葉先に向かって対生葉、やや矢尻状またはやや矛状な卵形、10-30 × 5-20 cm、尖鋭形、葉脈は5本、鮮やかな緑色または稀に紫色がかっている。葉柄の長さは葉身と同じ長さにまで達することがあり、稀に葉縁が襟状、基部は耳形。[花序] 雄花序は穂状花序、1-2本が束生、長さ最大30 cmの葉のない腋生の枝に密集、軸は稀にジグザグ状。雌花序は単生、腋生の穂状花序、長さは最大60 cm。[果実] 横方向に楕円形、3枚の翼を持つ蒴果、およそ2.5 × 3.5 cm。[種子] 円形、全体に種翼がある。
薬効(伝統薬)
機能性
機能性成分
年間降水量が1,000-1,500 mmの低地亜湿潤から湿潤な熱帯地域に生息する一般的な蔓植物。いくつかの在来種はタイのさまざまな地域で先住民族によって栽培されている。塊茎片(50〜500 g)が盛り土、畝、平地に植えられる。
塊茎と大型の鱗芽は茹でて皮を剥いてからカレーに加えるか、ココナッツミルクと砂糖と一緒に調理しお菓子として食べられる。塊茎の可食部100 gあたりの成分は水分70 g、タンパク質1.1-2.8 g、脂肪0.1-0.3 g、炭水化物28.5 g(デンプン28 g、糖質0.5 g)、食物繊維0.6-1.4 g、灰分0.7-2.1 g、ビタミンA 0.18 mg、ビタミンB1 0.09 mg、ビタミンB2 0.03 mg、ビタミンC 5-28 mgである。
塊茎
塊茎