Amaranthus spp. (Amaranthaceae)

学名
Amaranthus spp.
科名
ヒユ科
和名
ヒユ, ハゲイトウ, アマランサス
現地名
Phakkhom suan, phakkhom, phak hom
直立型の一年生草本、旺盛に分枝し高さは最大2.5 mまで成長。トゲがある場合とそうでない場合がある。[葉] 互生葉、長い有柄性、単葉で全縁。[花序] 頂生。腋花の房または円錐花序で着生。花は両性花。苞葉腋に独立的な花をつけ2小苞を有する。花被片は3-5枚。[雄花] 雄蕊がなく、子房は長楕円形で雌花には2-3(-4)本の柱頭がある。 [果実] 裂開性または非裂開性の乾燥した蒴果を結実。[種子] 光沢のある黒色または褐色。
薬効(伝統薬)
機能性
機能性成分
A. viridis L.、A. lividusA. spinosa L.、A. tricolorはタイ固有の野菜。前者3種は耕作地や耕作放棄地で一般的に見られる雑草。A. tricolorは小規模野菜農園などから広がり耕作放棄地で雑草として帰化することが多い。種子を苗床に播くか、畝間の間隔を10-20 cm取って直列に直播することで簡単に栽培できる。若いシュートや若い苗は一年中収穫されることが多く、現地の市場で販売される。
A. spinosa L.の茎は、かつてカンチャナブリー県サンクラブリー郡の現地市場で販売されていたことが一度確認されており、タイ・ミャンマー国境沿いに暮らすモン(Mon)族により食べられている。可食部100 gあたりの栄養素はカルシウム341 mg、リン76 mg、ビタミンC 120 mgである。この植物種は湯がくか調理してから食べられる。A. spinosa L.は調理する前に皮を剥き棘を取り除く必要がある。
注意 : 本属の一部の系統からはシュウ酸の含量が多いことが報告されている。
植物体