インドシナ中山間農村における資源の多目的活用・高付加価値化と持続的生産性の向上(農山村資源活用)

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高付加価値化

2022-03-31

インドシナ中山間農村における資源の多目的活用・高付加価値化と持続的生産性の向上(農山村資源活用)

 インドシナ半島内陸部に位置する大半の地域では、零細農家による小規模農業が主産業となっており、中山間地を主な生産地帯としています(図1)。こうした地域では、人口増加や水不足、粗放的な土地利用による地力低下などが原因で生産性が悪化し、零細農民の生活は豊かではありません。特にラオスでは、地方農村での高い貧困率と栄養不足が国家的な問題となっており、持続的な農業による食料安定供給の確保は重要な政策的課題です。しかし、中山間地の農業生産システムは多くの要素が相互に関連しており、農業の基盤となる土・水条件を改良するだけでなく、住民の嗜好や市場での流通性も加味しながら、生産性の向上と生産物の多様化を進める必要があります。また、農地の生産性の維持に重要な森林地帯は、一方で住民の貴重な食料資源や販売物の採取の場でもあるため、保全と同時に持続的な活用も必要です。さらに、生産物の適切な加工を通じ、貯蔵性に優れ栄養的な付加価値をもつ食品の導入も求められています(図2)。こうした観点から本プロジェクトでは、ラオスの中山間地を中心に、陸稲・水稲による米を中心とした作物生産性の向上を図るとともに、森林保全および森林産物の持続的活用や、付加価値の高い果樹や養魚の導入による生産物の多様化、それら産物の栄養的・市場的付加価値化を図るための加工技術の開発を目指します。こうした活動を通じて、中山間地に位置する農村の総合的な生活改善・生計向上を図ることを目的としています。

図1 ラオス中山間地の山肌での陸稲栽培

図2 栄養的付加価値化が期待されるラオスの発酵魚

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