水稲耐冷性育種の研究一一水稲の生物学的収量収穫指数の遺伝及び収量性について一一

Tropical agriculture research series : proceedings of a symposium on tropical agriculture researches
ISSN 03889386
書誌レコードID(総合目録DB) AA00870529
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水稲の生物学的収量及び収穫指数と収量との相関係数を区別した:すなわち, 0.986と0.5404で両者はPく0.01である。F1と両親の平均値との回帰係数(b)は,生物収量について0.4429,収穫指数について0.5744であり,それぞれ対応する回帰方程式を作った。1株穂数,1穂粒数,乾物生長率,収穫指数,生物学的収量と子実収量の回帰関係を用い,合せて26の順列組合せについて, 5個の形質の回帰分析を行なったところ,形質の組合せの中で生物学的収量の貢献が最大で,収穫指数がその次に大きかった。生物学的収量と収穫指数が単独で,或は共に組合せされると,収量との回帰は有意であり, 26の形質の組合せのうち 8種はR=0. 99, R2 =0. 98であったが,その他の場合は有意でなかった。この8種の組合せは,収量遺伝変異の98.0%を支配しており,収量に影響する主要な要因であった。それらによって収量に対して間接的選抜をすると,かなり良好な結果を得ることができる。この結果は育種を行なう上で,役立つと思われる。
刊行年月日
作成者 廖佩言
公開者 Japan International Research Center for Agricultural Sciences
21
開始ページ 231
終了ページ 235
言語 jpn

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