中国北部畑作地帯における循環型農業生産の現状と課題

国名
中国

中国北方畑作地帯においては、化学肥料の多投入や畜産業の拡大による環境負荷の増加、及び自然資源の収奪的な利用による農業生産環境の悪化の顕在化が激しさを増している。このような状況で、地域資源を有効に利用しつつ、環境への負荷を軽減し、生産者の所得安定・向上を実現するための農業生産システムが求められている。JIRCASが推進している中国循環型生産プロジェクトでは、環境負荷の現状と将来展望、集約的穀作地域の資源循環型技術、農牧交錯地域の高付加価値作物生産技術等の循環型農業生産システムの中核となる要素技術の開発、及び中国における循環型農業生産システムの特性を考慮した支援政策・制度の検討・提示を目標としている。

主催

中国農業科学院

中国農業大学

国際農林水産業研究センター

開催日
2013年9月5日(木)
場所

国際農林水産業研究センター(JIRCAS) 本館国際会議室

プログラム
開催日時

2013年9月5日 9:30-17:00

内容

中国北方畑作地帯においては、化学肥料の多投入や畜産業の拡大による環境負荷の増加、及び自然資源の収奪的な利用による農業生産環境の悪化の顕在化が激しさを増している。このような状況で、地域資源を有効に利用しつつ、環境への負荷を軽減し、生産者の所得安定・向上を実現するための農業生産システムが求められている。JIRCASが推進している中国循環型生産プロジェクトでは、環境負荷の現状と将来展望、集約的穀作地域の資源循環型技術、農牧交錯地域の高付加価値作物生産技術等の循環型農業生産システムの中核となる要素技術の開発、及び中国における循環型農業生産システムの特性を考慮した支援政策・制度の検討・提示を目標としている。

今年はプロジェクト開始から3年目にあたり、中長期の生産見通しと環境負荷の評価に関する課題は今年度で終了するとともに、循環型農業システムの導入・定着に向けた分析と評価に関する課題が開始された。本ワークショップは、これまで得られた成果を取りまとめ、広く公表することを目的として開催される。

9:30-9:35 開会挨拶(齋藤昌義プログラムディレクター)
9:35-9:40 中国農業科学院の挨拶(金軻処長)
9:40-9:50 全体説明(銭小平プロジェクトリーダー)
9:50-10:20 トウモロコシの単収とその影響要因(Prof. 陳永福)
10:20-10:50 中国における肥料投入とトウモロコシ収量(Dr.草野栄一)
10:50-11:20 硝酸塩の潜在地下水へのダメージに対する評価(Dr.三島慎一郎)
11:20-11:50 中国北部地域における典型農業生態系の窒素肥料利用と環境影響(Dr.婁翼来)
11:50-12:00 ディスカッション
12:00-13:30 昼休憩
13:30-14:00 中国河北省のトウモロコシ-コムギ作付け体系におけるコムギ部分耕起栽培の農学的評価(Dr.南雲不二男)
14:00-14:40 循環型農業の発展と農業清潔生産の推進(Dr.尹昌斌)
14:40-15:10 内モンゴルにおける牛糞の肥料価値の評価と、牛糞のカボチャ栽培における有用性(Ms.Tana、Prof.小沢聖)
15:10-15:20 午後休憩
15:20-15:50 半乾燥地域における循環型システム構築に向けた付加価値型作目の市場分析(Dr.中本和夫)
15:50-16:20 中国有機農産物消費行動の影響要因(Dr.李寧輝)
16:20-16:50 ディスカッション
16:50-17:00 閉会の挨拶(安中正実理事)
18:00-20:00 レセプション

 

受付期間
参集範囲

中国農業科学院、中国農業大学

明治大学、農業環境技術研究所、 国際農林水産業研究センター(JIRCAS)

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