第2回 本邦研修(ICT水管理)を実施しました
2025年6月1日から13日にかけ、カンボジア側カウンターパートの日本での研修を実施しました。参加してくれたのは、カンボジア工科大学のSong LayheangさんとHout Meng Hourさんの2名です。
第1週目は、農研機構農村工学研究部門(農工研)、東京農業大学、農林水産省を訪問しました。農工研では、各種農業工学研究の実態について説明を受け、SATREPSの現場への応用について意見交換を行いました。東京農業大学では、試験圃場で新たな観測機器の開発現場を視察したほか、日本式の機械による田植えを体験しました。また、農林水産省では、農業農村整備事業による灌漑排水や農村のインフラ整備の政策とともに地球温暖化に対する農業政策の「みどりの食料システム戦略」の説明を受けました。
6月9日からは、山形県鶴岡市に移動し、国営土地改良事業の赤川二期地区を訪問しました。庄内赤川土地改良区からは農業水利施設の管理の実態と土地改良区の運営について説明があったほか、自動給水栓(WATARAS)やポンプの自動化システム(KiDAS)を装備した地区を訪問し、水管理の自動化状況も視察しました。さらには、国土交通省が管理する多目的ダムの月山ダムを訪問し、気象状況に応じたダム管理や生態系への配慮等について説明を受けました。
期間を通し、天候に恵まれたほか、タイトなスケジュールの中でも積極的な質問で理解を深めようとする研修生の姿が印象的でした。