第3回 本邦研修(LCA)を実施しました
2025年11月17日から21日までの間、カウンターパートであるカンボジア王立農業大学の3名の研究者(Kim Sobenさん、Sien Teamhyさん、Yutha Nidaさん)を日本に迎えて研修を行いました。
つくば(国際農研)では、農業分野においてLCA(ライフサイクルアセスメント)を用いたインパクト評価を行うための考え方、分析方法、LCA-GHG排出量の算定方法について説明を受け、分析ソフトフェアの活用を理解するために演習を経験しました。演習では、二チームに分かれ日本とカンボジアの伝統的なコメを使ったお菓子を題材にLCA分析を行いLCA-GHG排出量を計算し、分析・計算結果をチームごとにプレゼンテーションして専門家からの評価を基に意見交換しました。
後半は、石川県に移動して河北潟周辺農地防災事業所を訪問しました。現地では、事業評価や環境配慮への取組みについて説明を受け、日本の灌漑排水プロジェクトの費用対効果や環境評価について知見を深めました。水利組合(土地改良区)の活動について説明を受けました。揚水機場では、施設を管理している河北潟干拓土地改良区の職員から施設管理や農家(組合員)との関わりの話をうかがいました。研修員は、賦課金徴収の仕組みや施設管理について日本の事例を理解する良い機会となりました。
11月以降の冬場は、いつもは曇りがちな天候だそうですが、当日は快晴で、事業所の方によると、この時期としては奇跡的なものだそうです。事業所をはじめ関係者の皆さまのご協力の元、好天にも恵まれ、研修員の皆さんは気持ちの良く視察を行い、日本を後にしました。
研修で得られた知見や経験が今後のプロジェクト活動に生かされることが期待されます。



