ウー主任研究員、辻本研究代表らの論文が、Scientific Reportsにオンライン掲載されました。

ウー主任研究員、辻本研究代表らの論文が、Scientific Reportsにオンライン掲載されました。

課題3「施肥と育種素材を統合した養分利用に優れた局所管理技術の開発」に参画するウー主任研究員、辻本研究代表らの論文が、Scientific Reportsにオンライン掲載されました。

本論文では、熱帯の多収品種IR64を背景に根の角度を変化させた準同質遺伝子系統群(NILs)を用いた根箱実験を行い、浅根性のイネと組み合わせることで、プロジェクトで開発した有望な施肥技術であるリン浸漬処理技術(P-dipping)*の効果がより高まることを明らかにしました。表層に多くの根を発達させる地表根遺伝子(/qSOR1/遺伝子)の機能が、P-dippingで株元に形成された可溶性リン濃度の高いスポットからのリン吸収に寄与した可能性が示唆されました。イネの遺伝的な根系特性と施肥技術の組合せ効果を示した本研究は、リン欠乏が多くみられる熱帯の水田でのリンの施肥効率およびイネ収量改善に繋がる可能性が期待できます。
https://www.nature.com/articles/s41598-021-89129-z

本研究は、JST戦略的創造研究推進事業(CREST) ROOTomicsを利用した環境レジリエント作物の創出(農研機構・宇賀上級研究員代表)との共同で実施されました。
https://www.jst.go.jp/kisoken/crest/project/1111090/1111090_10.html

*リン浸漬処理技術(P-dipping)のプレスリリース記事
https://www.jircas.go.jp/ja/release/2020/press202001

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