技術普及調査とSATREPS中間評価ワークショップ参加(課題4)
技術普及調査とSATREPS中間評価ワークショップ参加
SATREPSマダガスカルプロ課題4「稲作技術の普及要因の解明とインパクト評価」に参画する横山主任研究員が、技術普及調査およびSATREPS中間評価ワークショップ参加のため、11月末から12月中旬にかけてマダガスカルに出張しました。
本出張では、JICAの技術協力プロジェクト(PAPRIZ)を対象に、農民トレーナーの普及活動が良好に進んでいる9か所の灌漑区でグループディスカッションを実施しました。意欲があり農家からも信任のあるトレーナー候補を選定するためには、行政と村をつなぐコミュニケーションレベルの地方行政官が地元の水利用組合と協力して、住民集会を重ねて候補者を絞り込み、最後は本人に納得して引き受けてもらう地道な取り組みが重要でした。農民トレーナーの研修は、PAPRIZの延長とみなされ参加者負担はないのが通常ですが、研修を有料化してトレーナーに日当を支払っている例がありました。技術普及の自立性を高めるためには、農民トレーナーの育成と受益者負担による技術に対するオーナーシップの醸成が重要です。また、SATREPSプロジェクト中間評価ワークショップに参加し、課題4の「技術普及」と「動機づけの心理調査」についてこれまでに得られた成果を報告しました。