肥沃度センシング技術と養分欠乏耐性系統の開発を統合したアフリカ稲作における養分利用効率の飛躍的向上

技術情報伝達に関する調査(課題4)

2019.07.19

技術情報伝達に関する調査

SATREPSマダガスカルプロジェクト課題4.「稲作技術の普及要因の解明とインパクト評価」に参画する横山主任研究員が、3月中旬に、マダガスカルにて技術情報伝達に関する調査を行いました。

対象地域における稲作技術の情報伝達の実態を明らかにするために、稲作技術普及を展開するJICAプロジェクト(PAPRIZ 2)の活動集落を対象に、①農民トレーナーの選抜方法と彼らに対する研修の概要、②農民トレーナーから検収を受けた農家から他の農家への情報拡散、について聞き取り調査を行いました。農民トレーナーは、チームを組んで研修することが多く、それを通じてトレーナー自身が相互に学習し、一般農家からの信頼につながっていることが示唆されました。効率性や地理的な平等性を優先するあまり、農民トレーナーの選定において、形式的な基準(地域的な広がりや人間関係の独立性など)を適用すれば、かえって効果的な普及を阻害することになりかねないと考えられました。農家間の情報伝達は、近隣の親戚や知人に限定され、一般的に農家間の情報ネットワークは希薄で、農民組織の役職や農業経営規模や作物の多様化などは、情報伝達力とは無関係であることが分かりました。