マダガスカル出張(課題1 西垣研究員)

マダガスカル出張(課題1 西垣研究員)

課題1「圃場養分特性の簡易評価法の開発と分布域の把握」に参画する西垣研究員が、土壌養分評価法に関する技術マニュアルの作成とWorkshopの開催のため、4月中旬から5月初旬までマダガスカルに出張しました。

これまで、マダガスカルの稲作農家のイネ収量と利潤を高めることを目的とし、簡易土壌診断に基づいた効率的な施肥法の開発に取り組んできました。本出張では、カウンターパートと共同でリン施肥に対するイネの増収量を決定する重要なパラメータである土壌のリン吸着能を簡易に評価するためのマニュアル(英語、マダガスカル語)を作成しました。さらに、プロジェクトにおいて開発された3件の圃場簡易評価法について、受益者である農業技術普及員や農業研究機関の技官らに利用可能な技術として受け渡すことを目的としたワークショップを開催し、その中で、上記の土壌リン吸着能の簡易推定法についての概要説明と実演を行いました。ワークショップには、マダガスカルの農業普及員、農業研究所の技官、農民を含む、合計28名が参加し、座学と実演を通じて、参加者らの技術に対する関心を強く感じ取ることができました。

開発した技術について説明する西垣研究員

土壌の分光スペクトルの測定を実演する様子

圃場試験サイトの作物生育状況

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