プロジェクトサイトで水田メタン排出のタワー観測を開始しました
2025年10月、プルサット州ダムナック・アンピル灌漑地区において、水田からのメタン排出量を評価するための観測タワーを設置し、その運用を開始しました。この観測では、タワー上の異なる2つの高さから空気を採取し、メタン濃度の差や風速データから排出量を推定する「傾度法」を用いています。
観測により、灌漑ブロック単位(数ヘクタール)の面積スケールで、水管理方法や栽培条件の違いがメタン排出にどのように影響するかを継続的に評価することが可能になります。得られたデータは、広域での排出量を把握するとともに、メタン排出削減に向けた新しいMRV(測定・報告・検証)方法論の開発の基礎データとして活用されます。

