情報収集分析
国際的な農林水産業に関する動向把握のための情報の収集、分析及び提供
世界の食料生産、農産物市場、食料需給、栄養供給をめぐる問題は極めて複雑で多岐にわたっており、地球規模の気候変動や国際社会・経済の動きなどの影響を受け絶え間なく変化しています。こうした状況の中、農林水産業が持続的に発展していくためには、現状分析や技術ニーズ調査による課題の把握と将来予測、研究成果の波及効果の分析を進め、これらの結果を研究や技術開発に的確に反映させていくことが非常に重要です。そして、このような取り組みを継続して行うことが、効果的な国際共同研究をうながし、研究開発成果の最大化にもつながります。
プログラムDは、他の3つのプログラムと連携しながら、国際的な研究開発の展開方向を探るために次の研究を実施します:
- 国際的な食料需給と栄養供給の現状分析や将来予測のための計量モデルを構築し、過去評価や将来予測を行います。また、世界の食料安全保障を確立し、栄養状況を改善するための研究・技術開発の方向性を示します。【食料栄養バランスプロジェクト】
- 新たな発想に基づく「目的基礎研究」等を推進し、農林水産業・食品産業分野における技術革新や新事業の創出など、将来のイノベーションにつながる技術シーズを開発します。
- JIRCASがこれまでに行ってきた研究・技術開発の効果を解析し、将来に向けた研究戦略を他のプログラムにフィードバックします。
- 世界の農林水産業の研究や技術開発に関する情報を、研究者、行政機関、民間企業等に広く提供するため、次の情報の収集・分析を行います。
- 国際機関、先進国機関の農林水産研究開発に関する動向
- 開発途上地域・国別の行政、研究、普及におけるニーズ
- アジア・アフリカの農林水産業に関連する現地情報
- 組織的な情報の発信と連携